こんにちは!海外帰りの寿司屋の娘Satomiです!
このブログでは、すしを通じて日本文化を楽しく学び、日本の良さを活かしたグローバルなヒントをお届けしています!
皆さんは、毎日の食事でお米を研いでから炊いていますか?
今では当たり前になっている「米を研いで炊く」という習慣。でも実は、こうした丁寧な調理法は、世界的に見ても珍しい日本独自の文化だと言われています。
今回は、「日本人とお米の関係」にフォーカスし、私たちの食卓に欠かせないごはんの文化とそのルーツをたどってみましょう。
米を研ぐという日本の習慣
日本の家庭では、夕方になると台所から「シャッ、シャッ」と米を研ぐ音が聞こえてくることがあります。この音は、どこか懐かしく、ほっとするような“生活の風景”の一部にもなっています。
しかし、世界を見てみると、米を研ぐという行為そのものが珍しいことがわかります。
たとえばスペインのパエリア。インディカ米を使用し、袋から出した米をそのままスープに入れて煮込むスタイルです。欧米では、米を「研ぐ」という発想があまり一般的ではありません。
「煮る」→「蒸す」→「炊く」へ 日本の米文化の変遷
日本人とお米の関係が始まったのは、弥生時代。稲作が始まり、日本人の主食として米が定着していきました。当初は、土器で米を「煮て」食べていたと考えられています。
その後、古墳時代の中ごろに「甑(こしき)」という蒸し器が大陸から伝来。これによって「蒸して食べる」文化が日本にも広がります。
もち米を蒸してつく餅の文化も、この甑の登場と深く関係しているといわれています。
現在のように「炊く」スタイルが主流になったのは平安時代になってから。
中国から伝わった鉄釜の技術を基に、日本では持ち手のついた「羽釜(はがま)」が登場し、効率よく米を炊くことが可能になりました。これが、日本独特の「炊飯文化」の始まりとされています。
消えなかった「蒸し米」文化──強飯(こわめし)
一方で、蒸す文化も完全には消えませんでした。蒸した米は「強飯(こわめし)」と呼ばれ、お祝いの場などで振る舞われる特別な料理となりました。
平安時代の文学作品『源氏物語』にも、宴の席で強飯が登場する描写があり、当時から格式ある料理とされていたことがわかります。
現代でも、神社の祭事で「強飯」が神前に供えられたり、栃木県の日光・輪王寺では「強飯式(ごうはんしき)」という伝統行事が毎年4月に行われています。これは、山盛りのご飯を参列者に強引に食べさせるという、ユニークな伝統儀式です。
無洗米の登場と“米を研ぐ”というこだわり
近年では「無洗米」が登場し、手間なく米を炊けるようになりました。それでも、実際に無洗米を使っている人は2割程度。残りの8割以上の人は、今も米を研いでから炊いていると言われています。
そもそも米を研ぐのは、精米の際に残る「ぬか」を洗い落とすためでした。現在では精米技術も進歩しており、そこまで丁寧に研ぐ必要はないとも言われますが、それでも日本人は“研ぐ”ことを続けています。
この背景には、「清潔さ」や「丁寧な食への姿勢」が根付いているとも考えられます。
まとめ:一粒のお米に、日本の心がある
私たちが毎日食べているごはん。その背景には、弥生時代から続く長い歴史と文化が詰まっています。
何気なく研いで炊いているお米も、実は世界的に見るととてもユニークな調理法。
こうした食文化を未来へとつなぐことも、私たちの役割なのかもしれませんね。
今日のごはんに、少しだけ感謝してみたくなりませんか?
コメントで、あなたのお米の炊き方もぜひ教えてくださいね。
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参照:『教養としての「日本人論」』瓜生 中(著)
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