こんにちは。
海外帰りの寿司屋の娘、Satomiです。

私は現在、「すしを入り口に、日本文化を自分の言葉で伝え、伝統を活かしながら発展させていける人を育てる」
というコンセプトのもと、出張講座やセミナー、監修などの活動を行っています。

私の講座は、すしの作り方を教えるものではありません。
すしという世界共通のテーマを通して、その背景にある日本の美意識や精神性、考え方をひも解き、それを「自分の言葉」で語れるようになることを大切にしています。

子どもに好きな寿司を聞くと、だいたいこう答えます。

「サーモン!」

脂があって甘く、色もきれい。
クセも少なく、食べやすい。
回転寿司の広がりとともに、日本中で人気になりました。

今や、寿司といえばサーモン。
そう思う人も多いかもしれません。

でも、ここで少し立ち止まって考えてみたいのです。

サーモンは、もともと江戸前寿司のネタではありませんでした。


江戸前寿司の中心にいた魚

江戸前寿司は、東京湾で獲れた魚を使うところから始まりました。

保存技術が発達していなかった時代、
魚は塩で締め、酢で締め、
ひと手間加えることで美味しくしていました。

その象徴的な存在が
小肌 です。

小肌は派手ではありません。
多くの子どもが真っ先に選ぶ魚でもありません。

でも、塩の当て方、酢の加減、締める時間。
職人の技術がそのまま味に出る魚です。

「仕事がわかる魚」と言われることもあります。

実際に、寿司職人の間で
“通が頼むネタ”として名前が挙がることもある存在です。


人気と本質は同じか?

ここで、問いです。

人気があることと、
文化の中心であることは、同じでしょうか。

売れているものが、
いつも本質なのでしょうか。

サーモンは悪くありません。
むしろ素晴らしい魚です。

けれど、もし
“売れているもの”だけが中心になったとしたら。

江戸前寿司の価値は、どこに残るのでしょう。


海外との差別化はどうなる?

寿司は今や、世界中に広がっています。

アメリカでも、ヨーロッパでも、アジアでも。
その多くで主役は、サーモンです。

もし日本の江戸前寿司まで
サーモンを中心にしたとしたら。

それは、日本独自の文化でしょうか。
それとも、世界共通の寿司でしょうか。

江戸前寿司の特徴は、
派手なネタではなく、
土地に根ざした魚と、
それを活かす職人の“仕事”にありました。

もしその軸が薄れたとき。

江戸前寿司は、何で世界と違いを出すのでしょう。

価格でしょうか。
雰囲気でしょうか。
ブランドでしょうか。

それとも——
文化の芯でしょうか。


目立たないものが支えている

派手ではないけれど、歴史を背負っている存在。

目立たないけれど、土台を支えている存在。

それは寿司の世界だけの話ではありません。

私たちの社会にも、
きっと同じような存在があるはずです。

もし明日、小肌が消えたら。

それでもサーモンが主役でいいですか?


あなたはどう思いますか。


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