こんにちは。
海外帰りの寿司屋の娘、Satomiです。

私は現在、「すしを入り口に、日本文化を自分の言葉で伝え、伝統を活かしながら発展させていける人を育てる」
というコンセプトのもと、出張講座やセミナー、監修などの活動を行っています。

私の講座は、すしの作り方を教えるものではありません。
すしという世界共通のテーマを通して、その背景にある日本の美意識や精神性、考え方をひも解き、それを「自分の言葉」で語れるようになることを大切にしています。

今回は、江戸時代の「茶運び人形」から、日本のおもてなしについて考えてみたいと思います。

江戸時代にもロボットのようなものがあった

茶運び人形は、江戸時代に作られたからくり人形です。

お茶を乗せるとお客様のところまで歩いて行き、お茶を取ると止まり、飲み終わって茶碗を戻すと主人のもとへ戻ってきます。

現代でいうロボットのような仕組みを持っていたことから、多くの人が「江戸時代にもロボットがあったんだ」と驚きます。

現代の配膳ロボットとの決定的な違い

しかし、茶運び人形と現代の配膳ロボットには、大きな違いがあります。

現代の配膳ロボットは、人手不足を補い、効率よく料理を運ぶために活用されています。

一方、茶運び人形は、人の代わりに働くためではありませんでした。

お客様を驚かせ、楽しませ、喜んでもらうため。

つまり、「おもてなし」を演出するために作られたのです。

日本のおもてなしは「相手を喜ばせる工夫」

私は、この「何のために作られたのか」という目的に、日本文化の面白さを感じました。

日本のおもてなしは、ただ何かをしてあげることではありません。

「どうしたら相手が喜んでくれるだろう。」

そう考え、その時間や空間まで工夫することに価値があります。

茶運び人形は、その考え方を形にした存在だったのではないでしょうか。

寿司屋のおもてなしにも受け継がれている

この考え方は、寿司屋にも通じていると思います。

寿司屋は、ただ寿司を提供する場所ではありません。

職人がお客様の様子を見ながら握るタイミングを考え、会話を交わし、季節を伝え、一貫一貫に心を込めて提供します。

料理だけではなく、その場で過ごす時間そのものを大切にしてきた文化があります。

大切なのは「何を使うか」ではなく「何のために使うか」

私は、配膳ロボットそのものが悪いとは思いません。

大切なのは、「何を使うか」ではなく、「何のために使うか」です。

効率化だけを目的にするのか。

それとも、お客様により良い時間を過ごしてもらうために活用するのか。

目的が変われば、同じロボットでも、おもてなしの形は変わってきます。

あなたはどう思いますか?

江戸時代の茶運び人形は、今の私たちに「おもてなしとは何か」を改めて考えさせてくれます。

皆さんは、日本のおもてなしを大切にしながら、配膳ロボットをどのように活用すればよいと思いますか?

ぜひコメントで教えてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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